普段からヘアセットに整髪料としてワックスを活用しているという方は多いですが、ワックスをはじめとしたスプレーやジェルなどの整髪料は髪を固めたり、髪をコーティングすることを目的としているので基本的にコーティング成分と油分が配合されています。
これらの成分は使用したあとはきちんと落としきらないと、毛穴の中に入り込んで頭皮の毛穴を詰まらせてしまう原因につながります。
オイルや整髪料に含まれる油分や油脂など全てに言えることですが、毛穴が詰まってしまう状態は毛髪や地肌にとって良い状態ではなく、頭皮の痛みやフケ、かゆみなど様々な症状の原因を引き起こします。
特に頭皮の痛みを感じる方は、ピリピリとした痛みがなかなかおさまらないなど、痛みの様子や症状によっては皮膚疾患を発症している可能性も高いので、一度痛みを引き起こす原因を全て見直すことをおすすめします。
頭皮の痛む原因
頭皮の痛みが起こる原因は大きく分けて外傷と皮膚疾患のどちらかに分かれ、打撲や切り傷など外傷がない場合は皮膚疾患に絞り込んで原因を探す必要があります。
例えば刺激やアレルギー反応が起こりヒリヒリとした皮膚炎が起こっている場合や、毛包と呼ばれる毛穴の奥に起こる毛包炎が起こり軽い痛みをともなっている場合、他にも毛穴に皮脂や汚れが詰まりアクネ菌が繁殖することで炎症を引き起こす尋常性ざ瘡(ニキビ)が起こる場合が挙げられます。
こういった地肌に痛みを感じる症状が続く場合、日常生活での頭皮ケアを意識することで予防することが可能であり、まず最初に行うべきなのが普段使用している整髪料を見直すことになります。
ヘアワックスの付けすぎが原因かも
ヘアワックスに含まれる合成界面活性剤は髪の材料となるタンパク質を変形させる作用を持っており、長時間つけっぱなしの状態で放置していたり、過剰な量をつけすぎていると頭皮環境が悪化し痛みの原因になる可能性が高いです。
ワックスの正しい使い方として、地肌に触れないように毛先を中心に軽くつけることが重要となるので、きちんとヘアセットしようとして過剰な量をつけたり、髪の根本につけないように注意しましょう。もし使用する整髪料を見直したいと考えているならば、合成界面活性剤を使用していないホホバ種子油やシアバター、ミツロウといった天然由来成分を配合したワックスを選択することがポイントになります。
地肌にもダメージあり!
地肌にとって負担のかかる整髪料はできるだけ使用しないほうがよいのですが、仕事柄しっかりヘアセットをしなければいけない人も少なくないため、整髪料を使用した場合の気をつけるべきポイントを押さえておく必要があります。
その日ワックスなど整髪料を使用したならば、シャンプーを行ってきちんと汚れを落とし切ることが大切で、頭皮トラブルを抱えている方の多くは自身が思っている以上に整髪料の汚れが落としきれていない場合が多いです。
汚れをしっかり落とそうとして洗浄力の高いシャンプー剤を大量に使用する方もいますが、この場合シャンプー剤自体もきちんと落としきれていない人も多く、刺激の強いシャンプーであるほど頭皮トラブルを引き起こす悪循環となります。
つるっとした手触りにするために、コーティング剤が含有されるトリートメントを流しきらずに残すといった間違った使い方をしている方も、頭皮環境を悪くする危険があります。
毎日のケアも大切に!
毎日のヘアケアでは、ブラッシングをして毛髪と地肌の汚れを浮かせてから1~2分お湯洗いすることで、ある程度の汚れが落ちてシャンプーで2度洗いすれば整髪料、毛穴汚れまでしっかり落とすことができます。トリートメントを使用する場合は、ダメージの多い毛先になじませしっかりすすぐことも大切です。
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